こんにちは、塾長です。
この記事では、看護師のキャリアアップにつながる6つのプランを紹介しています。
この記事を読めば、看護師のキャリアアップのゴールが分かります。
下に当てはまる人にぜひ読んでもらいたい記事です。
- 今よりもっと成長したい
- 今よりもっとえらくなりたい
- もっと稼ぎたい
- 看護師として将来が不安
- 今の職場に満足できない
キャリアプランの実際を知って、豊かな看護師生活を手に入れましょう!
看護師のキャリアアップ|6つのキャリアプランを一括紹介!
師長さんから「将来どんな道に進みたいの?」って聞かれました。
何て答えたらいいのかわかりません…。
確かに、難しい質問だね。
どんな道に進みたいかを考える前に、どんな道があるかを知る必要があるよ。
そこで、看護師のキャリアをまとめてみたよ!
① 管理職 | 【向いている人】 看護師のために働きたい人 コミュニケーション能力が高い人 【向かない人】 患者さんのために時間を使いたい人 指導が苦手な人 |
② 専門・認定看護師 | 【向いている人】 専門分野を身に付けたい人 看護師のモチベーションが高い人 【向かない人】 色々な分野で経験を積みたい人 |
③ 資格獲得 | 【向いている人】 スキルアップしたい人 看護師のモチベーションが高い人 【向かない人】 学習時間が取れない人 |
④ 大学教員 | 【向いている人】 教育・研究分野に進みたい人 【向かない人】 患者さんのために時間を使いたい人 |
⑤ 他の職場へ転職 | 【向いている人】 生活に合った働き方をしたい人 【向かない人】 管理職を目指す人 |
⑥ 看護師以外に転職 | 【向いている人】 看護師以外の仕事に興味がある人 【向かない人】 管理職を目指す人 |
僕はなんとなく看護師を始めてなんとなく働いていました。
案の定、モチベーションも上がらないし周囲の評価も上がらない。
「どんな看護師になるか」とゴールを明確にすることは看護師を続けていく上でとても大切です。
看護人生のゴールを明確にしましょう!
管理職ってどんな仕事?
師長さんや看護部長ってどんな仕事をしてるんですか?
簡単に言うと「看護師・部署・病院の管理」だ。
看護師・看護師長・看護部長の仕事を比べてみよう。
看護師 | 看護師長 | 看護部長 | |
---|---|---|---|
平均年齢 | 41歳 | 47歳 | 56歳 |
年収 | 400~600万 | 600~800万 | 700~900万 |
なり方 | 看護師免許を取る | 10年以上勤務する 周囲からの信頼を獲得する 認定看護管理者を修了する 昇進試験がある場合がある | 数年間の師長経験がある 医師や事務からも信頼を獲得する 病院運営に貢献する |
仕事 | 療養上のお世話 診療の補助 | 現場の管理 看護師の管理と育成 他部署との調整 | 看護部の目標と評価 看護師の人事 看護体制の整備 |
ご存じの通り、看護師の仕事は「療養上のお世話」と「診療の補助」ですね。
- 療養上のお世話: 清拭・体位変換・更衣介助・移乗・護送など
- 診療の補助: 診察の介助・採血・点滴や注射の実施など
一方で、看護師長の仕事は主に「現場の管理」・「看護師の管理と育成」・「他部署との調整」です。
- 現場の管理: 労働環境の整備・トラブルの解決・ベッドコントロールなど
- 看護師の管理と育成: シフト調整・看護師の指導・個人目標の設定と評価など
- 他部署との調整: 医師や診療部門、他病棟や外来との調整・看護部との連携など
また、看護部長の仕事は主に「看護部の目標と評価」・「看護師の人事」・「看護体制の整備」です。
- 看護部の目標と評価: 各病棟や外来の部署目標の大元となる目標の作成と評価
- 看護部の人事: 院内の看護師の配置や異動・看護師の採用など
- 看護体制の整備: 院内教育・医療安全・感染管理など
看護師長・看護部長になるには認定看護管理者の課程を修了する必要があります。
どうしても管理職になりたいなら裏技っぽいものもありますよ。
詳しい内容はぜひ関連記事を見てみてくださいね。
管理職は看護師・部署・病院のために働く仕事です。
専門・認定看護師ってどんな仕事?
認定看護師とか専門看護師って何ですか?
「特定の分野」の専門家、スペシャリストだね。
どんな違いがあるか見てみるよ。
認定看護師 | 専門看護師 | |
---|---|---|
分野 | 全19分野 感染管理 がん放射線療法看護 心不全看護 がん薬物療法看護 緩和ケア 在宅ケア クリティカルケア 呼吸器疾患看護 手術看護 小児プライマリケア 新生児集中ケア 腎不全看護 生殖看護 摂食嚥下障害看護 糖尿病看護 乳がん看護 認知症看護 脳卒中看護 皮膚・排泄ケア | 全14分野 がん看護 精神看護 地域看護 老人看護 小児看護 母性看護 慢性疾患看護 急性・重症患者看護 感染症看護 家族支援 在宅看護 遺伝看護 災害看護 放射線看護 |
なり方 | 5年以上の実務 (うち3年は専門看護分野) 約半年の認定看護師教育機関の課程修了 認定審査の合格 | 5年以上の実務 (うち3年は専門看護分野) 2年の修士課程 (専門看護師課程) 修了 認定審査の合格 |
仕事 | 患者に対する看護実践 看護職等の相談 看護職の指導 | 患者・家族に対する看護実践 ケア提供者の相談 保健医療福祉の調整 倫理的な問題の調整 看護者の指導 研究 |
両者の大きな違いは「課程期間」・「ケアの対象者」・「仕事」です。
認定看護師 専門看護師
・課程期間: 半年 ・課程期間: 2年間
・ケアの対象者: 患者中心 ・ケアの対象者: 患者と家族
・仕事: 実践・相談・指導 ・仕事: 実践・指導・相談・調整・倫理調整・研究
仕事を休んで学校に通うのはハードルが大きいと思われます。
認定看護師・専門看護師を目指すならぜひ関連記事を見てみてください。
専門・認定看護師は各分野のスペシャリストです。
資格を目指す
特になりたいものがありません…。
もちろん、皆が管理職やスペシャリストを目指す必要はない。
でも、せっかくだから資格を取ってみるのはどうかな。
スキルアップはモチベーションにつながるよ!
資格 | 概要 |
---|---|
3学会合同呼吸療法認定士 | ① 内容: 吸入・酸素療法・呼吸理学療法・人工呼吸などの専門家認定 ② 受験資格: 2年の実務・学会参加で単位を取得 ③ 受験費用:33,000円+学会参加費 |
循環器専門ナース研修 | ① 内容: 心臓の解剖生理・循環器治療など、循環器の知識を学ぶ ② 受験資格: 5年の実務 ③ 受験費用: 170,000円 |
消化器内視鏡技師 | ① 内容: 内視鏡の前処置や機器の管理、検査や治療介助の技師認定 ② 受験資格: 専門医の下2年の内視鏡従事・学会と講習の参加 ③ 受験費用: 10,000円+学会参加費 |
臓器移植コーディネーター | ① 内容: 提供された臓器を移植希望者に斡旋する業務を行える ② 受験資格: 看護師または4年生大学卒・普通自動車免許 ③ 受験費用: 特になし |
慢性腎臓病療養指導看護師 | ① 内容: 慢性腎臓病療養生活を支援する看護師に認定 ② 受験資格: 3年の実務と学会員履歴・学会参加で単位を取得 ③ 受験費用: 30,000円+学会参加費 |
学会認定運動器看護師 | ① 内容: 運動器看護の熟練した知識・技術を有することを認定 ② 受験資格: 講習会に参加 ③ 受験費用: 31,000円+講習会費 |
学会認定自己血輸血看護師 | ① 内容: 自己血輸血の知識と安全な処置を行う看護師の認定 ② 受験資格: 2年の実務・講習会に参加 ③ 受験費用: 10,000円+講習会費 |
手術看護実践指導看護師 | ① 内容: 手術看護師の知識や技術を認定 ② 受験資格: 5年の実務と3年の学会員履歴 ③ 受験費用: 30,000円 |
周術期管理チーム看護師 | ① 内容: 術前・術中・術後における基礎的知識を有する証明 ② 受験資格: 認定施設での2年の実務・講習会参加 ③ 受験費用: 30,000円+講習会費 |
精神科認定看護師 | ① 内容: 精神看護の技術と知識を有する看護師を養成 ② 受験資格: 5年の実務と3年の精神看護履歴 ③ 受験費用: 27,500円 |
上に挙げた他にも様々な認定制度があります。働いている領域で学会を調べてみましょう。
僕も3学会認定呼吸療法認定士を取得しましたが、すごく勉強になりましたよ。
働きながら資格取得する方法は、ぜひ関連記事を読んでみてくださいね。
資格取得はモチベーションアップと周囲の評価につながります。
大学教員ってどんな仕事?
助教とか講師とかって、どう違うんですか?
大学教員は具体的なイメージがつきにくいね。
下のようにまとめてみたよ!
助手 | 助教 | 講師 | 准教授 | 教授 | |
---|---|---|---|---|---|
平均年齢 | 36歳 | 41歳 | 44歳 | 48歳 | 57歳 |
平均年収 | 200~400万 | 400~600万 | 500~700万 | 700~900万 | 900~1,100万 |
なり方 | 学士の取得 0~3年の実務 | 修士の取得 3~5年の実務 | 修士の取得 3~5年の実務 研究等の業績 教育の実績 | 博士の取得 3~5年の実務 研究等の業績 教育の実績 | 博士の取得 3~5年の実務 研究等の業績 教育の実績 |
仕事 | 教授・准教授 ・講師・助教 の支援 | 教授・准教授 ・講師の支援 | 教授と准教授 の支援 | 教授の支援 | 講義 実習 研究 大学行事 大学運営 |
看護助手は4年生大学を卒業後になることができます。
- 卒業した大学に就職することが多い (ある程度コネクションが必要)
- 早い段階で大学教員などと人脈が築ける
- 給料は看護師より下がることが多い (夜勤手当がないため)
助教は「修士課程を修了していること」を募集要件に掲げる大学が多いです。
- 卒業した大学に就職することが多い (競合した場合コネが勝つことが多い)
- 研究業績や教育実績はなくても採用となることが多い
- 給料は看護師と同じかやや下がる (私立大学は給料が低いことが多い)
講師は一般的に「研究業績・教育実績」があることが求められます。
- コネがあれば修士でも採用される (博士進学を約束されることもある)
- 査読付き論文 (最低1本でも) や教育実績 (最低1講義) が必要
- 給料は主任レベルの看護師と同じ程度
准教授は「博士課程を修了していること」を募集要件に掲げる大学が多いです。
- 講師から昇進する場合を除いて、博士を持っている必要がある
- 査読付き論文 (3本程度) や教育実績 (3講義程度) が必要
- 給与は看護師長レベル
教授は「研究業績・教育実績」に加え「大学貢献度」が重視されます。
- ある程度の業績を持っている必要がある
- 論文・教育実績に加え、研究費獲得や大学運営実績などが評価される
- 給与は看護部長レベル
僕の体験談として、大学教員になるにはコネクションも重要です。
コネのなかった僕には、就職活動は非常に厳しいものでした。
そんな僕だからできるアドバイスがあります。
大学教員になりたい方はぜひ関連記事を熟読ください。
大学教員は教育・研究・大学運営が主な仕事です。
看護師として転職する
今の職場を続けていく自信がありません。
でも、看護は好きなんです…。
大丈夫、職場が合わないと感じるのは普通のことです。
転職は悪いことではないよ。
転職の具体的な方法を紹介するね。
① 公的なサービスを利用する | 【ハローワーク】 国の職業紹介事業 失業保険も受けられるので利用を強く推奨 【ナースセンター】 看護協会の職業紹介事業 退職時の手続きも支援が受けられる |
② 転職サイトを利用する | 【ジョブデボ】 紹介実績No.1の転職サイト 専任コンサルタントによる給与交渉も受けられる |
③ 病院の求人を自分で探す | 行きたい病院のHPを検索→求人情報や採用情報を調べる |
それぞれの方法について、どれくらいサポートが受けられるのか、メリットとデメリットはどんなものがあるのかを確認しておきましょう。
公的サービスのサポート率 = 20% (求人情報の閲覧・面接までの手続き支援)
【公的サービスのメリット】全国的な支援体制 サービスの安心感
【公的サービスのデメリット】職場の雰囲気や労働環境が見えにくい
転職サイトのサポート率 = 90% (求人情報の閲覧・面接サポート・就労条件の交渉など)
【転職サイトのメリット】専任スタッフの手厚いサポート 求人情報が豊富
【転職サイトのデメリット】転職サイトによってサービスにばらつきがある
【病院の求人を自分で探すメリット】自分に合った職場を見つけられる
【病院の求人を自分で探すデメリット】求人が見つかりにくい 情報が限られる
僕のおすすめは転職サイトです。
求人情報の閲覧・面接時の付き添い・就労後のトラブル対応と手厚いサービスが受けられます。
実際に使ってみた感想や上手な利用方法については関連記事をご参照ください。
看護師の転職は転職サイトがおすすめ。
看護師以外で転職する
看護師以外の働き方も知りたいです!
看護師を続けていくことだけが正解とも限らない。
看護師以外の転職先として、時間のかからないものを紹介するね。
養護教諭 | 【仕事】いわゆる保健室の先生 生徒や教師の健康支援が仕事 土日祝は基本休み 【なり方】養護教諭免許を取得→採用試験に合格 |
企業看護師 | 【仕事】企業の医務室で働く 企業の職員の健康支援 サラリーマンと同じシフト 【なり方】企業の採用試験に合格 |
保育園看護師 | 【仕事】子供たちや保育士の健康支援 土日祝は基本休み 【なり方】保育園の採用試験に合格 |
ケアマネージャー | 【仕事】要介護者のケアプラン作成 社会資源の調整 【なり方】5年の実務→介護支援専門員実務者研修受講試験に合格 |
治験コーディネーター | 【仕事】新薬の治験を臨床試験するためのコーディネーター 【なり方】病院の採用試験に合格 |
臨床開発モニター | 【仕事】製薬会社の人間として治験を管理する 【なり方】製薬会社の採用試験に合格 |
イベントナース ツアーナース | 【仕事】イベントや旅行に付き添って急病者の看護を行う 【なり方】イベント会社や旅行会社の採用試験に合格 |
上に挙げたもの以外にも、保健師や助産師など追加で資格を取得する方法もあります。
自分の生活に合った働き方を見つけましょう。
ライフワークバランスに合った職場を見つけましょう。
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