こんにちは、塾長です。
今回は、あえて退職しなかった看護師の体験談を紹介します。
今の病院を辞めるべきか、続けるべきか。
その答えを簡単に出すことはできませんが、良い考えの一助になることを願います。
2年目の夏に退職を考えていたBさんの場合
【勤務先】大学病院 眼科病棟
【勤務形態】2交代 (日勤:8:30-17:30、夜勤:17:00-9:00)
【給与】手取りで25万円前後
【退職を考えたときの状況】
眼科病棟は目の見えない患者さんのお世話が中心と思われがちですが、糖尿病の患者さんが多く、合併症で腎臓が悪い患者さんも多いです。なので、食前は血糖測定やインスリン注射に奔走するし、一日6回点眼する人もいるし、網膜剥離の患者さんの体位調整は頻回だし、透析の送り迎えもするので、周囲に思われている以上に忙しいです。
職場に怖い先輩は少なかったですが、細かいことを注意しなければなりませんでした。環境整備がなにより大切なので、少しでも片付けできていなかったら怒られるということはありました。あとは、病棟のルールも細かくて、どうしても仕事が提示には終わりませんでした。
私はもともと救急を希望していたので、他の病棟に配属された同期がどんどんルート確保やBLSができるようになることがうらやましかったです。だから、早くから転属希望を出していましたが、なかなか異動のチャンスは来ませんでした。それならば、今の病院を辞めてしまおうと考えました。
【退職をとどまったきっかけ】
塾長に現状を話すと自分の配属が眼科病棟であることに悲観しているだけで、何もしていないことに気が付きました。救急に役立つ研修や資格を教えてもらい、たくさん受けていくうちに、いつの間にか周囲の私を見る目が変わっていることに気が付きました。眼科病棟でも年に数回は急変が起こるので、急変対応の勉強会を任されるようになりました。院外でも救急に携わる医師・看護師・MEさんや救命士さんと交流できたのも楽しかったです。
【現在の状況】
結局、4年目に急性期病棟に転属、7年目に救急に転属しました。2年目のうちに受けていたBLSやICLSなどの研修のおかげで、やりたいことに近づけました。何よりも、看護師のスキルに自信が持てるようになったのは大きかったです。眼科病棟だから、他の領域のことを勉強してはいけない、というルールはありません。
結局、どの職場にいてもいろいろな不満があると思います。国試にも出たように、フラストレーションの発散は、抑圧だけが正解じゃありません。代わりのもので昇華させることも正解です。きっと、あの時に転職することも正解だったんだと思います。でも、転職しないで自分の道を歩けたことも正解だったと思います。
今の職場を辞めることも、続けることも、どっちの選択をしてもよいです
大切なのは、選択した道を正解にすることです
正解にするための努力をすることです
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