看護論文書き方講座①【背景は最後に書こう】

看護研究

こんにちは、塾長です。

今回は短めですが論文執筆に一番大切な「書く順番」をご説明しています。

筆が進まない、論旨がどんどんずれていく、などのお悩みを解決します。

背景は最後に書こう

キャリアナース
キャリアナース

いざ論文を書こうと思うと、全然筆が進みません…

塾長
塾長

論文を書くときに、頭から書こうとしていないかな?

実は、論文は読む順番と書く順番が違うんだ。

論文を書く順番はコレだ!

① 「方法」を書く
→ 対象者の設定・サンプルサイズとその根拠・同意取得方法・介入の具体的方法・対照群に行われた介入・アウトカムの詳しい説明・データの解析方法・倫理的配慮など
② 「結果」を書く
→ 実際に集まった症例数と特徴・リクルートから解析までの脱落症例の脱落理由・データの解析結果など
③ 「考察」を書く
→ 結果に記載したアウトカムについては過不足なく考察する・文献で論を補強しながら進める
④ 「結論」を書く
→ 考察で記載した内容を端的にまとめる
⑤ 「背景」を書く
→ 考察と結論に結びつくような背景を書く
⑥ 「謝辞」や「引用文献」を書く
→ ジャーナルが指定している書き方を参照して書く

各セクションの具体的な書き方は関連記事でご説明します。

なぜこの順番か【研究の背骨を意識しよう】

キャリアナース
キャリアナース

なぜ背景を後回しにするんですか?

塾長
塾長

いい質問だね。

論文を書いていると、初めに掲げた「研究目的」と「書いている内容」が乖離していくことはないかい?

研究にはサブストラクション、つまり研究の背骨、首尾一貫性が必要なんだ。

そのためにも、あれこれ考えなきゃいけない「背景」や「考察」は後に回して、規定事項である「方法」や「結果」を書くんだ。

これによって、研究の背骨を作ってから肉付けしていくんだよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました