看護論文書き方講座③【方法はPICOの紹介!】

看護研究

こんにちは、塾長です。

研究の「方法」について、どのようなことを書いたらよいかをまとめました。

書くべきことが決まっているだけに、ルールを知らないと戸惑ってしまうと思いますので、ぜひこの記事を参考にしてください。

方法はPICOの紹介!

キャリアナース
キャリアナース

「方法」を書こうと思ったら、行った研究行程の箇条書きになっちゃいました。

塾長
塾長

「方法」は書き方が決まっているんだ。

下に紹介したPICOの項目を順に書くだけで、しっかりとした「方法」が書けるようになるよ。

方法の全体的な構成

1.対象者 (P) に関する項目
・患者の募集の仕方
・採用基準と除外基準
・サンプルサイズ ※サンプルサイズ計算は関連記事でご説明します。
2.介入 (I) に関する項目
・研究を行った場所
・介入日時
・介入時間、介入頻度
・介入内容
・倫理的配慮
3.対象 (C) に関する項目
・対照群に行った介入
・対照群の特性
4.結果 (O) に関する項目
・アウトカム指標について
・解析方法

「方法」はPICOで書きましょう!

Pの書き方の具体例

キャリアナース
キャリアナース

Pはどうやって書いたらいいですか?

塾長
塾長

Pは下のような形だよ。

サンプルサイズの計算方法は別の機会に紹介するね。

Pの具体例

【患者の募集の仕方】
・研究機関はどこにある?
・対象者はどんな理由で研究機関に来る?(治療?手術?通院?)
【採用基準と除外基準】
・年齢は?
・性別は?
・疾患は?
・既往は?
・内服歴は?などなど
【サンプルサイズ】
・介入群は何名?対照群は何名?
・サンプルサイズ設定の根拠は?
サンプルサイズの設定は関連記事をご参照ください。

Pについて具体的に紹介しましょう。

Iの書き方の具体例

キャリアナース
キャリアナース

Iはどうやって書いたらいいですか?

塾長
塾長

Iについては、介入の具体的な内容を5W1H余すことなく書くことが大切だ。

【研究を行った場所】
・介入した場所は?(病室?リハ室?外来?)
【介入日時】
・研究期間は何年何月何日~何年何月何日?
【介入時間、介入頻度】
・一回の介入にかかる時間は?
・週に何回介入する?
【介入内容】
・研究で効果を明らかにしたい介入はどんな内容?
【倫理的配慮】
・人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針やヘルシンキ宣言などは参照した?
・倫理委員会の承認は?

Iは5W1Hを具体的に紹介しましょう。

Cの書き方の具体例

キャリアナース
キャリアナース

Cはどうやって書いたらいいですか?

塾長
塾長

Cは比較なので、Iとの違いを明確に書くことが大切だよ。

【対照群に行った介入】
・通常ケアってどんなことをしている?
・介入群にも対照群にも行われたケアは?
【対照群の特性】
・介入群と対照群で異なっている特性はある?(年齢・性別・疾患・重症度などは介入群と一緒?)

C (対照群) はI (介入群) と何が違うのかを具体的に紹介しましょう。

Oの書き方の具体例

キャリアナース
キャリアナース

Oはどうやって書いたらいいですか?

塾長
塾長

アウトカムを一つ一つ紹介しよう。

また、実施する解析方法を記載しよう。

【アウトカム指標について】
・一つ一つのアウトカムについて詳しく紹介する(開発者、質問項目、質問数、回答選択肢数、日本語版の有無、信頼性や妥当性)
・プライマリーアウトカム(主として比べたい指標)は何?
【解析方法】
・使用する解析ソフトは(ソフト名・開発会社・会社の住所を記載する)
・どのような統計量を見る?(正規性や等分散性によって統計方法を変えるならその旨も書く!)

量的研究の統計方法については関連記事をご参照ください。

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