こんにちは、塾長です。
認定看護師は臨床のスペシャリストです。
B課程が始まり、特定行為の研修も受けることができるようになり、益々需要は高まっています。
しかし、認定試験の情報は多くは出回っていません。
この記事では、認定看護師になるための詳細な情報をご紹介します。
認定看護師になるには【認定までのロードマップ】
認定看護師にあこがれてます。
どうやったらなれますか?
認定看護師は臨床のスペシャリストとして期待されているよ。
2020年からはB課程も開始されて、任される仕事の質や量も変化してきた。
まずは認定までのロードマップを紹介しよう!
認定までのロードマップ
※ 受験までに準備したいこと ※
① 金銭面に関する確認 (日本看護協会の研修学校は協会員か否かで料金が変わる)
・入学検定料: 5万円
・入学金: 5~8万円
・授業料: 100~170万円
・認定審査料: 5万円
・認定申請費: 5万円
・その他: 生活費・税金・年金・保険料など
② 仕事面に関する確認
・認定資格取得後も働けるのか (職場に認定看護師の需要はあるかなど)
・認定後の職場環境の変化 (仕事内容が変化するのか、給与に違いが生じるかなど)
・認定資格取得のサポートが得られるのか (休職中の給与や授業料の負担など)
注意点は、2022年現在、教育課程が2種類存在するという点です。
従来の教育課程 (A課程) は、特定行為 (今まで医師が行っていた医療行為を看護師が一定のルール内で行うこと) 研修が含まれていないものでした。
看護師が特定行為を行おうとする場合は、A課程の他に特定行為研修を受ける必要がありました。
そこで、2020年よりスタートしたB課程では、あらかじめ認定看護師教育課程の中に特定行為研修が含まれているものです。
A課程は2026年度で終了予定ですが、それまでは2種類の課程が存在します。
どちらを受けるのか、自分の将来や職場と十分に検討して決めましょう。
認定までの流れを十分に確認しましょう!
第一の関門【教育機関の入試を突破せよ!】
認定看護師になるには学校に通って試験を受ければいいんですね。
頑張ります。
大筋は間違っていないんだけど、そんなに簡単じゃないんだ。
認定看護師になるには3つの関門が存在する。
まずは第一関門「学校の入学試験の突破」を目指そう。
入試突破の極意
① 出願書類を準備せよ!
・出願書類を入手する (受験校のHPからダウンロードするか、直接学校に問い合わせて書類を取り寄せる)
・「勤務証明書」→病院長か看護部長からもらう
(×病院長の方に作成してもらう→〇自分で空欄を埋め、病院長へ提出する)
・「事例実績証明と事例要約」→「患者の状況」「看護の実際」「看護上の問題点」を記入する
「患者の状況」→SOAPでいうところのSとOをメインに書く。患者のプロフィール (年齢・性別・家族歴・仕事・生活歴・既往歴など)・疾患・症状・治療・経過について書く。基本的には看護記録・医師記録・アセスメントシートなどを要約するだけで欄が埋まるはず。
「看護の実際」→看護過程 (アセスメント→看護診断→看護計画→看護実践→評価→アセスメント…) を書くイメージ。看護ケアによって患者・家族がポジティブに変化した事例を選ぶとよい。患者看護だけでなく家族看護があってもよい。
「看護上の問題点」→看護師として困った事例、そしてそれを看護の力で突破した事例を取り上げる。受験生が一人で解決した事例でなくてもよい、チーム医療・看護の事例でもよい。
※ 師長や先輩の認定看護師に書類を見てもらいましょう!
② 試験勉強を開始せよ!
・基本は「過去問の入手」!認定看護師の先輩を何としても捕まえて過去問を手に入れる。
・「専門科目」は、1) 国家試験の問題集を極める、2) 専門分野の解剖・生理・病態・治療は論述までできるように教科書を読み込む、3) 状況設定問題 (模擬的な事例を与えられてあなたならどうしますか?と問われるような問題) も出されるので、論理的に看護展開や問題解決ができるよう訓練する。
・「小論文」は800~1200字程度の小論文が書けるよう練習する。看護系小論文の参考書を一冊こなす+医療・看護系の社説やコラム、ニュースサイトから情報を収集しておく。
「専門科目」や「小論文」は看護大学院の受験でも攻略法を紹介しています。
入試突破の極意は「先輩の活用」と「過去問入手」です。コツコツ準備を進めましょう。
第二の関門【授業と実習を突破せよ!】
また学校に通わなきゃいけないんですね。
最近はeラーニングを導入している学校も増えてきたよ。
しかし、集合教育や臨地実習はもちろん存在する。
どのようなカリキュラムがあるのか見てみよう。
カリキュラム突破の極意
① 共通科目
病態生理や薬理学、倫理や指導・相談・管理などの講義がある。
授業後のレポート提出や最終試験によって単位認定される。
② 認定看護分野専門科目
専門科目に関する講義・演習がある。
単位認定にはレポートや授業態度、筆記試験や実技試験がある。
③ 特定行為研修区分別科目
特定医療研修の内容について講義と演習がある。
授業内容は専門分野によって必要となる特定行為が異なる。
④ 総合演習
実習で担当した患者のケースレポートや、チームカンファレンスなど専門分野によって異なる。
⑤ 臨地実習
臨床で実習を行う。
専門領域で、指定された症例数 (例えば院内トリアージ〇例・集中治療看護〇例) に対して、看護過程の展開や指導・相談・管理を実際に行う。
事前にどのようなカリキュラムがあるかを確認することで準備ができます。
日本看護協会のHPなどを確認し、情報収集しましょう!
第三の関門【認定看護師認定審査を突破せよ!】
認定審査の試験は難しいですか?
大丈夫。
合格率は90%以上だし、カリキュラムだけが出題範囲だ。
前年度分の過去問も閲覧可能だ。
次年度の再受験も認められているから、安心して臨もう!
審査突破の極意
出題方式 | 出題数 | 配点 | 出題範囲 |
---|---|---|---|
問題1客観式一般問題 | 20問 | 50点 | 共通科目を含めた各認定看護分野の教育基準カリキュラム |
問題2客観式状況設定問題 | 20問 | 100点 | |
計 | 40問 | 150点 |
105点以上で合格です。
通っている学校で、日本看護協会で公開している前年度の過去問を閲覧することができます。
通っている学校で過去問を閲覧しましょう!
半年間のカリキュラムを振り返って審査の準備をしましょう!
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